真夜中に窓辺でガサゴソ音がして起きちゃうし。
それでカーテン開けるんだけど、なにも居ないの。
そしたらちょっと間を置いてまたガサゴソするもんですから。
くっそう！ってなって、電気つけるのね。
あれですよ。部屋を明るくする、即ち、眠気の除去ですから。
僕の安眠保障は対象外ですよ。ほんと。
そんなわけで明るくしたら、視界の隅で発見したの。
所謂、Gを。
でも窓辺には植物たちがのん気に寝てるわけですから。
その隙間を縫って走るわけですよ。Gさん。
Gを久々に目撃したのは忘れもしない、客人を部屋にお招きした日でしたよ。
僕はなかなか部屋まで呼ばないタイプの人ですから、それはもうレア中のレアですよ。SSRですよ。
まあ僕の家自体、俗世間から逸脱したJRも寄り付かない辺境の地ですからね。陸の孤島。
そんなお招きファーストインパクトでGですよ。もう絶対この人の中でウチはGの住処みたいなアレになってるでしょう。
最悪、友達とかに僕のこと俗称：Gって呼んでるでしょうよ。いや、いちいち友達に話すまでもないですよね。そんなのおこがましいやつでしたね。
あの時の約1.5センチのヤングGはなんとか窓から外へ逃がすことに成功したんですよ。
一昨日くらいに。
そんな中、先ほど。
3センチ近くありそうなアダルトGを発見！
部屋を暗くしてたけど、強化されたGセンサーで見つけました！
そんなわけで早速、滅却作戦を開始するわけなんですけど、。
勢い余ってメタルラックに引っ掛けて腕を負傷。くそう。
挙句、Gには逃げられるし。
殺虫剤を探してたら階段下で新手のGを発見。
2.5センチ級…ヤングアダルトか。
しかし手が届く範囲じゃない…
どこなんだGジェットは…！！
あった！！
遂に発見した神器Gジェット。
瞬時にヤングアダルトを戦闘不能に。
部屋に戻ったら３センチ級のアダルトは行方知らず。
とりあえず隙間という隙間に噴射。あぶり出す作戦。
案の定、すぐヨレヨレの足取りで出てきた。
とどめの一撃。
よし、これで部屋の平和は保たれた。
だけど、またいつ出現するかわからない。
漆黒の狂気が。
GはグランギニョルのGなのか。
否、ゴキブリのGのはずだ。
だが、僕の腕は確かに負傷している。
血なまぐさいショーに終わりはないのだろうか。
ここはお焚き上げをするべきなのか。
聖なる加護を受けるべきか。
破留散（ばるさん）をするべきなのか…
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