雨が降るたびに秋が深まる時期になりました。
今日はちょっと真面目に仕事の話でも…
僕は仕事として料理を提供しているわけなんですけど、料理が好きで毎日作ってて楽しいだろうねって思うかもしれないですけど、実際は楽しいばっかりじゃない。
そりゃ当たり前なんですけどね。
こうした方が美味しいのにって思うことも多々あるし言い出したらキリがないんですけど、実際そうするとお客さんが喜ぶかっていうとそうじゃなかったり。
ほんと手間がかからなくて些細なことでも。
技術がある程度あっても、仕上げる料理はもっとレベルの低いものにしないといけなかったりして。
『こうした方が美味しい』とか『こうした方がきれい』は個人的なエゴだと認識しないとフラットな気持ちで仕事をこなせない。
そりゃ勿論美味しい料理を召し上がってほしいけど、手間とコストを考えないといけない。
慈善事業ではなくて商売としてやってる以上、それは絶対なんですよね。
『料理を提供する仕事』とはいうものの、実情は『みんな嫌がるけど流れてくるシューマイにグリンピースを延々と乗せ続ける仕事』といったらイメージしやすいかもしれません。
ベルトコンベアの上をどんどんシューマイが流れてきて、「誰も喜ばないのに…」とか「なくたっていいのに…」とか思ってるうちに自分の存在価値さえ見失ってしまう。
こう考えると楽しくないじゃんってなっちゃうんですけどね。
でも経営していく上で重要な点でもあるんですよね。
「グリンピースはなくてもいい」だとか「ない方がコストもかからないし合理的ではない」って思うかもしれないですけど、まず考えに至る引き金を与えるという点ではいいことなんです。
じゃあグリンピースをつけないでいいの?ってなって、「ないと彩りに欠ける」とか「グリンピースが減った分お肉の消費が増えた」とかそういう話になるかもしれない。
現状に満足してしまうとそれ以上の成長は見込めないし、不満な点=改善すべき点で優先順位を繰り上げて改善に努めれば必ず成果が出る。
グリンピースみんな喜ばないけど、どうやったら美味しいグリンピースになるか。
そう考えながら仕事が出来るときっと楽しい。
手間やコスト、人員体制などいろんなファクターがある中で、それをうまくクリアしつつ、質の良い料理やサービスを提供する…
そこにやり甲斐を感じると楽しくなる。
ひとつひとつのファクターをちょっとしたお題として、俳句でも詠むかのようにうまーく絡める。
思惑通りに事が進めばすごく楽しい。
そんなわけでつまらないのは考え方次第でどうにかなりました!
将来的にはやっぱり好きに作りたいので自分の店が欲しいです…
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