果たしてヒキガエルに縄張り意識があるのかどうか、という点を詰めていった。
長年研究した結果をネットで拾うと、特に縄張り意識もなく個体の認識などもないようだ。
それでも僕は2匹のヒキガエルを同じケージで飼っていて、大きい方(ホトケ)が小さい方(チビ)を追い返すのを何度も目にしているわけで…
そんなわけでシェルターを2つにして色々試してみたのですが、どうしても左側に寄る。
そしてムリだなあと思うとシェルターの上を登って左側に寄る。
もうちょっと色々と掘り下げて調べてみると、ヒキガエルには帰巣本能があるらしい。
ケージ内の環境を変えてもやっぱり左側を目指すのだろうか。
そしてヒキガエルは自分より強いか弱いかくらいの判断しか出来ないっぽい。そんな幼少期のゴクウみたいなやつだったのか…
なので部外者が入ってくると目の後ろの耳腺のところの毒腺を見せて威嚇する。
毒は咬まれないと出ないので頭突きをして咬ませようとする。チビはこの時点で退散してしまう。
でも同種間の縁みたいなのを感じたりしないのだろうか。
犬が犬を見てキャンキャン吠えるみたいな。
でもそういうのもきっと繁殖期にならないとないのかもしれない。
なんだかんだと色々考えてみたが、初期のガラス面に割ったモスポットを立てかけてたのが鑑賞性にも優れ、割と広いので恐らく縄張り意識のないカエル達は一緒に住んでくれるのではないだろうか。なんか今までは、なんかダメだった。今なら割とイケるのかもしれない…。
以前ちょっとイケるかも?と思ったチビを先にシェルターに入れて、後からホトケを入れる作戦。
そうするとチビが抵抗してもホトケは居座るので、なんかグダグダな空気のまま同居が開始されるという寸法。
そして床材のコケを全部取って壁に貼り付けてみた。
床材は保湿のピートモスと、焼成されているバーミキュライト、そして抗菌効果を狙ったくん炭のミックスを撒く。
これでもう床ならどこを掘ってもいい状態。ヒキガエルはやっぱり潜りたいんだと思う。左に寄りたいけど潜りたい気持ちもある。
それを全部叶える形だ。ただ、頑張って貼り付けた造形君を掘り返すのは辞めていただきたい。草とかも植えたし。
ちょっと成功したのではなかろうか。
あ、あと枯れ葉を敷きたくなったので集めてみた。
小さいパルダリウムなので小さめの葉っぱが圧迫感なくていいかなって思ったけど無かったのでパリパリになったアジサイの花。
割といい感じになった。
ちなみにイエコのケースはというと…
シリコンのデリカップにエサを置くようにしてみた。
野菜はみどり!ピンクには乾燥エビと魚のエサ!
プラケースで飼ってたときは共食いが多かったけど、コンテナにしてからすっかりなくなりました。
やっぱり糞尿のアンモニアによる自家中毒で弱ったところを、卵を産むためにタンパク質とかカルシウムとか欲しくて食べちゃったりするのかも。弱った仲間を食糧にすることで子孫を残す。なるほど。
みんな元気なので共食いもなくなったので、代わりのタンパク質やらカルシウムが必要になる。そこで乾燥エビやら魚のエサなのである。野菜の種類にもよるけど、野菜よりも断然人気。すぐ食べ終わっちゃう。野菜は肉厚のある葉物が好きみたい。水分の補給もできる。
しかし喜んでもいられないのである。カエルさんたちが一向にイエコを食べないのである。やっぱり大きいのかな…
だけどまだ卵は孵らないし、孵ったところで2ミリ。お腹が膨れない。
そんなこんなで緊急措置。
ダンゴムシとワラジムシを集めてきました。
やっぱりここに行き着くのか…
最近めっきり寒くなりプランターをどけてもあまりダンゴムシが居ない…
庭木の枯れ葉の下まで探してダンゴムシはたったの2匹…ワラジムシは10匹くらい…
もうすっかり忘れていたけど、ダンゴムシは突付くと丸まる。ワラジムシは突付いても丸まらない。ワラジムシの方が早い。
小学生の頃よくプールを見学していて、プールサイドでダンゴムシを転がして遊んでたなあ。
何を目指してるのかよくわからなくなってきた…
でも色んな人の飼育日記を見ているとカエル飼育に至った切欠が面白い。
僕みたいに水槽をやっていて、アクアテラやってパルダリウム(そのまま草の世界から戻れなくなる)って人や、
庭やベランダでガーデニングやら家庭菜園をやってたらそこへカエルがやってきて徐々に可愛く思えて飼い始める人など…
本筋だけをずっと見据えていくのも勿論大切だけど、視野を狭めず広い世界を見ることが出来たら楽しいことは増えるのかもしれない。
自分がやりたいこと、やるべきこと。自分の在り方や、本来個々が持っている自由さ。社会的規範や暗黙のルールに囚われすぎないこと。
何故か色々なことに気付かされた気がします。
環境に順応できない、寧ろ個々に合った環境をこちらが与える。自然を切り取った世界を創る。
人間社会にも還元できそうな考え方を得ることが出来た気がします。
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