蝶と猫

最近ふとしたときによく囚われてる思考回路にこの2つ。



『シュレディンガーの猫』と『バタフライ効果』。



 



 



シュレディンガーの猫は有名な量子力学のお話で、なんか変な仕掛けを施した箱に猫を入れて1時間後に生きてるか死んでるかっていうもの。



変な仕掛けっていうのはよくわかんないけどランダムで毒ガスが出る装置です。ランダムだからね。開けないとわからない。開けるまでは「生きている状態」と「死んでいる状態」が重なり合ってる。なんか哲学チック。生と死の分岐が重なり合ってる。



 



あのー、スーパーマリオで。



なんか緑色の土管があって、ある一定のペースでパックンフラワーが出るとする。



こう、その対象物が引っ込んだ瞬間にBダッシュしてジャンプして、土管に入ったとき、土管の中でマリオはどうなっているのか。



一般的に考えて、一定のペースでヤクザが出入りしている事務所があって、そこにヤクザが入ったのを見計らって侵入しようと思わないと仮定する。ううむ、実に興味深い。



しれっとした顔でマリオは地下の金貨をごっそり持ち去るのだ。



まあ、このマリオくだりは全部どうでもいい話なんですけど。



 



この「生きてるか死んでるか」っていう状態。



例えば「断崖絶壁のこわーい緩やかな右カーブの道路」を車で走ってるとして、左に思いっきりハンドルを切れば落ちて死んじゃう。そこを緩やかなカーブに沿って右にハンドルを切ることで、当たり前のように生き延びてるとする。それは生命維持本能とか危機感とか、そういう考えがあるからだと思うんだけど、もっとそういうところをフラットに考えたらどうなのか。マリオだって着地失敗して奈落に落ちても生きてるし。



うまーく言い難いんだけど、この道にはいつでも「生と死の分岐」があるよって考え。線を描くように継続して生きるルートを選んでる。



 



ぶっちゃけWikipediaを何度も熟読してもシュレディンガーの猫ってよくわからないんですけど、そこから着想を得たというか、開けてみたら生きてるか死んでるかって要するに、続けてみたら成功するか失敗するかみたいなイメージなんですよ。



フライパンにアサリと白ワインを入れてフタをし、火にかける。その間、後ろをむいて洗い物をする。洗い終わってフタを開けたときにアサリはふっくら蒸せてるか、火を入れすぎて縮んでいるか。フタを開けるまでわからない。



だから、なんか色々しんどいんだけど「続けるべき」なのか「辞めるべき」なのかっていうのは、続けてみないとその結果は見えないし、辞めてみないとその結果は見えない。物事によって中断したら再び始められるかとかありますけど。辞めないと破綻するっていうパターンもあったりして。



 



アサリがそもそも活きているのか死んでいるのか、火加減、水分量、アサリの大きさ、フタの密閉性、ちょっと考えるだけで色んなファクターが挙げられる。アサリはおいしい。



要するに、人生色んな要因があるんだから失敗する可能性を考えてもしょうがないよ!っていう考え。成功する確率も同じくらいわからない。



 



 



バタフライ効果も量子力学の考え。まず、量子力学ってなんなのかよくわかってないけど。



「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきが遠くテキサスで竜巻を起こすのか」というお話。



非常に僅かな変化が長期観測に影響を及ぼすのかーというものです。



これもなんか全然よくわかんないけど、シンプルに呑み込める。



 



花粉症には人それぞれキャパシティがあって、それを超えるとアレルギー反応を起こすよー的な。ほんのちょっとのアレでアレルギーになる。ブラジルの蝶の羽ばたきが、遠くジャパンのシンイチローに最後の花粉を届ける。ふわーって。あの羽ばたきがなければー!くしゅん。僕はこんなくしゃみかわいくないですけど。



 



ね、最後のひと押しがすごい些細なことって考えてみると多々あるかもしれない。



優しい佐々木くんが怒るタイミングは、積もり積もってすっごい些細なことで怒っちゃう。だからみんなに「些細鬼(ささき)くん」と呼ばれてるんだ。



スイッチがオンになるかオフのままかはほんの些細なこと。



電化製品をフルに使ってブレーカーが落ちるのも、最後の最後に入れたなんか省エネのやつかもしれないし。



服屋さんで働いてるとき、お客さんがお店に入ってくる最後のひと押しになるように良い声で「いらっしゃいませ」って言ったり微笑んでみたりする。そして、媚びへつらう。服とは全く関係ないところでなんか火がついて買ってくれたりする。



他にも「絶対この人買わないだろう」って人に思いっきり接客する。そうすると、全く別の人が話を聞いて注目する。そんな感じでデニムを買ってくれる。今なら2点で10%オフです。奥さんもなんかかわいいカーディガン買う。人の気持ちってよくわかんないけど、些細な羽ばたきに流されることもある。



 



あと日本のお伽話に「わらしべ長者」ってのがある。有名ですけど。「~っての」ってつけていいレベルのアレじゃないですけど。



貧乏人が藁しべ1本から色々物々交換していって億万長者になるお話。すんごい些細なものがすんごい上等なものになる。



まあ昔話とかお伽話って大体些細なことから始まるかもしれないですけど。お地蔵様に傘をつけてあげたりカメを助けてあげたり。



 



 



そんなこんなで猫と蝶のお話を総括すると、ほんの些細なことでも続けてれば後々いい変化になるかも!ということでした。



なんか笑顔の法則とかありましたよね。作り笑顔が福を呼ぶみたいな。



待ち受け画面を美輪さんにするのもある種の法則かもしれません。



 



大体同じ毎日でもまあまあそれなりOKなんですけど、なんとなく空を見上げちゃって、あっ、ヒコーキ雲だ!って。



そういう些細な気持ちの変化で、なんとなくBGMを変えてみたりして。



なんかパッとしない日々だけど、休日はちょっといつも行かないレストランに足を運んでみたりして。



店員さんちょっと変わってるけど、パスタ美味しかった。またそのうち行こっと。



さーて明日からまた仕事だ。頑張ろ。



 



 



そういうお店のシェフになりたいです。



0 件のコメント :

コメントを投稿