低い棚に重ねてあるバットの一番下の大きいバットを取り出すときに引っ張って左膝で 受け止める、云わば職業病ですかね。
職業病といえば、友達とイタリアンとか食べた時ね。
なんの気なしにボンゴレビアンコとか頼んじゃったのね。
食べたら無言になってたらしく、「お口に合いませんでしたか?」って。
もうね、賄い作って食べながらもっとこうなったら美味しいんじゃないかとか考えるクセが出ちゃってる。
ボンゴレビアンコが美味しいかそうでないかよりも、こうしたらもっと良くなるを考えてた。職人脳なのかもしれない。
うちのシェフに聞くとペペロンチーノ然りボンゴレビアンコも乳化を完全に理解してないと難しいシェフの腕がわかるメニューだそうで。
確かに食べた時に水分量の多さを気にしてしまった。
乳化というのは本当に難しいもので、人生みたいなものだ。
頭で理解していても体が覚えてないと出来ない。
頭だけ理解してても体が理解してないと出来ないのだ。
頭が100%でも体が50%だと50%だし、体が100%になってても頭が50%だと50%しか出来ない。
1×0.5も0.5×1も、同じ0.5ですもんね。
どっちも100%になって初めて100%になる。
どういう状態が乳化なのか理解して、どんな瞬間に乳化するのか理解して、技術的なコツを聞いてもまだ体がついて来ない。
幸せのカタチを追う姿勢になんか似てる気がした。
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