おやおやなんだろう

ここ2週間KONOYO NO OWARIみたいな顔してました。

なんだろうね、何かに取り憑かれてたのかな。
季節外れの5月病みたいな感じでした。
なんだろうね、ほんと。
取り憑かれてたとして、何に取り憑かれてたのかな。

そんな呪縛を解き放つのは陰陽師でもエクソシストでもなくて。
誰かの優しさだったり、自分の芯の強さだったりしてね。

��度目にしてポレンタを成功させました。
え?ポレンタ?なにそれ、ですよね。

なんだろう、ムエタイの、なんか、技の名前かな。
カポエラの親戚かな。なんだろうな。

擬人化したらきっとぽっちゃり系の男の子かな。
すごい食いしん坊で、おっとりしてて、ちょっと優しい感じかな。


というわけで説明しますね。
イタリアの郷土料理でとうもろこしの粉を火にかけながら練ったものでございます。

これがまた大変なの。
お鍋は熱いし、鍋底を永遠と火に当たらないように木べらで混ぜないといけないし。
木べらをこう、回して、その残像みたいな感じのチラッと鍋底が見える感じで焦げてないか確かめつつ。
固くなればなるほど焦げやすくなるけど、この状態で混ぜればよく練れるし、荒いとうもろこしの粉が摩擦で削れてなめらかになるし、でんぷんのアレもアレな感じでアレするし、でも焦げやすい。
水分が多いと焦げないけどダマになりやすいし、舌触りも悪い。

こういう素人泣かせのアレで。
職人芸だなー、でもお客さんは至って普通に食べちゃう感じのアレだなーって。
そんな前菜のほんの一品なんですけど、非常に奥が深い。

完全に焦げて廃棄したり、ちょっと焦げ始めてシェフに助けてもらったり、違う鍋に移して続行したり、色々大変で骨も心も折れる作業なんです。
最後は塩で味の輪郭をくっきりさせてね。
そんなポレンタなんですけど、今日初めてシェフの手を借りずに最後まで作りきることが出来ました。
味見をしてもらって、今までので一番いい!とお褒めの言葉を頂きました。


前回は鍋が大変になるまで焦がして2回作って、途中で腕が動かなくなって交代してもらったりして、若干トラウマになりかけたりしつつもリベンジしたいと思ってたので念願が叶って良かったです。


一番遠くて、一番近い。
良い料理人になるよ。

と言われました。


そして、その後に続いた言葉は…


「あと20年、頑張ったら」


頑張ります。
一番遠くて一番近いの意味がよくわかってないんですけど。
なんだろう、もどかしいね。友達以上、恋人未満みたいなね。そういうのでしょう。

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